感動の嵐

毎年恒例になっている“jet 夏休み特別企画”のエレクトーンコンサートが、8月22日に『内海源太エレクトーンコンサート』と題して関内小ホールにて行なわれました。

今年は、エレクトーンプレイヤーの内海さんをメインに、ピアニストの居福健太郎さんや若手のエレクトーンプレイヤー市川侑乃さんの素敵な演奏を聴くことができました。

 

最初にピアノソロ、次に内海さんによるエレクトーンソロ、続いて市川さんのソロ、そして前半の最後が内海さんと市川さんのアンサンブルによる

「アルヴァマー序曲」でした。私の大好きな曲の一つです。

出だしと最後の華やかさももちろん好きですが、中間部の美しいメロディーが聴いていても弾いていても気持ちがいいです。

しかし、さすがプロの演奏は息もピッタシ、テクニックもすばらしかったです。

 

前半最後の演奏も大満足だったのですが、今回のプログラムのメインはラストの曲、内海源太さんと居福健太郎さんによるチャイコフスキー『ピアノ協奏曲第1番』の全楽章でした。

正直、それまでの感動がすべて消えてしまうくらい素晴らしかったです。

 

紛れもなくエレクトーン1台とピアノによる演奏なんですが、演奏が始まりしばらくして、ふと目を閉じた瞬間、本物のオケがステージで演奏をしているような錯覚に陥りました。

弦楽器の広がりのあるハーモニー、金管の厚みのある音や木管の優しさや鋭さ、そしてホルンの柔らかい音が遠くから響き奥行きも感じられました。

更にティンパニや、弦や管の低音楽器の深みある音色は半端なく、それら全てが複雑に何層にも絡み合い、聴こえてくる音楽は何十人もので奏でられているオーケストラそのものでした。

内海さんのエレクトーン1台でここまでのオーケストラ演奏を可能にする音作りと演奏のテクニックは私の予想を超える素晴らしさで、圧巻の一言です。

 また、ピアノとの協奏が指揮者無しでも本当にとても自然で心地よく溶け合っていて、全てに圧倒され、思わず涙が溢れてしまいました。

 

エレクトーンの最大の魅力は、一人でも様々なジャンルを楽しめることだと思っています。

このコンサートでそれを改めて、しかもたっぷりと感じることができ、とても豊かな気持ちになりました。

 


~演奏プログラム~

  

  居福健太郎 ピアノソロ

バラード第1番ト短調(ショパン)

春に寄す ピアノ曲集「叙情小曲集」第3番より(グリーグ)

ポロネーズ第6番変イ長調「英雄」(ショパン)

  内海源太 エレクトーンソロ

Always(内海源太)

涙そうそう(BEGIN)

「美女と野獣」よりTRANCEFORMATION(アランメンケン)

  市川侑乃 エレクトーンソロ

花は咲く

  内海源太 市川侑乃

アルヴァマー序曲(Jバーンズ)

  内海源太 居福健太郎

ピアノ協奏曲第1番(チャイコフスキー)

 

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